政治局から抜けたが中央委委員として健在、あいまいな金与正氏の地位
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.11 16:08
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が労働党の核心グループの政治局から抜けた。北朝鮮メディアは11日、前日(10日)に行われた第8回党大会の政治局常務委員・委員・候補委員など中央指導機関の選挙(任命)の結果を伝えた。
これによると、金与正氏は党の政策を議論して決定する政治局の構成員から外れた。金与正氏は今回の党大会期間まで政治局候補委員を維持し、政治局の会議が開かれれば会議場で金委員長の発言をメモする写真が公開された。
その間、金与正氏は候補委員だったが、金委員長に随行し、北朝鮮政権の核心権力で「ナンバー2」と評価されてきた。2018年9月の平壌(ピョンヤン)南北首脳会談の出席者は「当時、北側と協議する事案があり、対南政策総括の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長(当時)に話したところ、『私がすれば時間がかかるかもしれないので、金与正同志に直接話してみるべき』と言った。金与正氏に話したところ、すぐに解決した」と伝えた。