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【コラム】李明博・朴槿恵元大統領の赦免は野党の分裂を狙った火遊びか=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.11 12:03
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不吉な予感が現実になった。英フィナンシャルタイムズは5日、「米民主主義の危険な瞬間」と題した社説で「宣言されなかったクーデター(undeclared coup d’etat)が進められている」と主張した。まさかと思ったが、翌日、流血事態が発生した。

次期米大統領の当選確定を阻止しようとする数千人のトランプ支持者が米連邦議会議事堂に乱入したのはクーデターの試みだった。憲法の守護者である現大統領が憲法を破壊する反逆者を「偉大な愛国者(Great patriot)」と呼んだ瞬間、米国の民主主義は墜落した。

 
1831年、仏ベルサイユ裁判所陪席判事だったトクヴィルは身分差別がない新大陸の民主主義に感嘆した。同時に「行き過ぎた自由よりも暴政に対して十分な対策が用意されていない状態がさらに警戒すべき対象だ」(『米国の民主主義』)と語った。驚くほどの先見の明だ。

米国の危機はグローバル化以降の二極化に鈍感だったワシントン主流政治に原罪がある。ホワイトハウスの新しい主のバイデン氏は貧困者と少数者、黒人の涙を理解する人物だ。しかし彼の目と耳、口となる要職は、貪欲なウォール街と企業の利益を代弁するロビイスト出身者が多い。進歩性向のシンクタンク、経済政策研究所(CEPR)のジェフ・ハウザー氏は「バイデン氏の問題はロビイストになる前に知った人たちを依然としてロビイストでないと考えていることだ」と指摘した。分裂の時代は簡単には終わらないだろう。

我々が一瞬たりとも抜け出すことができない運命的な生活の空間、韓半島(朝鮮半島)はどうか。二極化の苦痛は新型コロナのパンデミックで悪化している。不平等の程度を表すピケティ指数は進歩を標ぼうした文政権に入ってむしろ上昇している。こうした中、北朝鮮と銃口を向け合うだけでは足りず、国内でも激しく争っている。高齢の李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)元大統領は「積弊」という罪目で首かせをはめられている。保守陣営では「政権を取り戻して文在寅(ムン・ジェイン)も監獄に送ろう」と企んでいる。

このため大統領が交代するたびに大韓民国は5年時限付きの新生国家として厳しい状況で出発しなければいけない。過去の政権の人々を捨てるため、人材プールは完全枯渇状態だ。無能な忠誠派が要職を埋めるため、文政権の外交と内政力量は歴代最低水準だ。行き詰まったアポリアの状況で李洛淵(イ・ナギョン)共に民主党代表が「統合のために大統領に赦免を建議する」と述べると、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)は「議論することができる」と反応した。親文強硬派が「簡単に許せばまた力を強めて民主主義を破壊する」(金容民議員)として反発するが、大きな流れは形成されつつある。

しかし選挙を控えて野党を分裂させるという政治工学的な意図が込められているのなら、赦免カードは撤回すべきだろう。朴前大統領だけを「選別」赦免するというのもナンセンスだ。李元大統領の断罪が「李明博が盧武鉉(ノ・ムヒョン)を殺した」という親盧の怒りから始まった政治的な弾圧であることを自ら認めるものであるからだ。

金大中(キム・デジュン)元大統領の赦免哲学を思い出す必要がある。金元大統領は1980年、全斗煥(チョン・ドゥファン)新軍部時代に死刑を言い渡された後、常に死の恐怖に怯えた。「外から足音が聞こえるだけでびくっとした」と話した。遺言を兼ねた最後陳述では「政治的な報復がこの地で二度と起きないことをお願いしたい」と述べた。

全斗煥大統領の手から金大中氏を救ったのは米国だった。大統領選挙で敗れたカーター大統領は当選したレーガン氏に「金大中氏を救ってほしい」と要請した。レーガン大統領は自身との首脳会談を望む全斗煥大統領に「金大中氏の減刑」を前提条件として要求し、貫徹させた。

金大中氏は1997年に大統領に当選した直後、金泳三(キム・ヨンサム)大統領に建議して全斗煥、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領を赦免させた。許しがたい「敵」を許したのだ。金大中大統領は就任後、四半期に一度以上、元大統領夫妻を青瓦台に招請した。「人は体験してこその本当の姿が分かる」と全斗煥元大統領夫人の李順子(イ・スンジャ)氏は吐露した。

金大中大統領が「敵」を国家元老として礼遇したのは個人的な解冤の次元を超越する。和解と統合だけが分裂した分断国家を率いていく動力であるため政治報復を中断するという信念の結果だった。金大中大統領はこれを通じて進歩と保守、嶺南(慶尚道)・湖南(全羅道)の和解という政治的信頼資産を蓄積した。それで政労使の合意を通じて労働改革をし、通貨危機を乗り越えることができた。国民健康保険の統合、医薬分業という難題も解決した。最初の南北首脳会談も国民統合の結果だった。

米国の民主主義が崩れたのは、ドルが不足したからでもなく、先端武器がないからでもない。内部統合に失敗したからだ。分断国家の韓国では内部統合がなおさら重要だ。赦免という統合のカードを政略的な火遊びで接近すれば共同体が粉砕する。

文大統領は3年7カ月間、これという業績を残せていない。今では政権の核心も「積弊清算は業績でない」と話している。わずか一つの業績でも歴史に残すには国民統合が切実に求められる。赦免が分裂と呪いでなく統合の出発点になることを望む。

李夏慶(イ・ハギョン)主筆/副社長

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