【社説】1カ月前に船舶拿捕情報入手していても何も手を打たなかった韓国政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.08 10:01
イランが韓国国籍タンカー「韓国ケミ号」を拿捕する1カ月前、韓国情報当局が拿捕の動きを感知して青瓦台(チョンワデ、大統領府)に報告していたという。その時に政府が迅速かつ積極的に対応に出ていたなら最悪の事態は防ぐことができたかもしれず苛立ちが収まらない。
情報当局は昨年末「イラン政府か準政府機関がホルムズ海峡を出入りする韓国タンカーを拿捕する計画」という内容の機密情報を入手して関連部署に伝えたという。しかし、外交部が取った措置は先月11日にイランと隣接国の公館にモニタリングを指示する電文を送ったことが事実上すべてだったという。ホルムズ海峡一帯で、韓国船舶を守るために派兵された清海部隊がなぜ韓国ケミ号の保護に当たらなかったのかも疑問だ。清海部隊が動いていたならイラン海軍が下手に拿捕に出ることは難しかったはずだからだ。