【中央時評】下り坂を歩んだ過去5年…新しい道に進むべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.07 12:08
誰にでも人生の上り坂があり、下り坂がある。上り坂と下り坂を繰り返し歩んでいると、ある時は山の頂上に着き、ある時は海に着く。むやみに道にたどっていけばどこへ行くのか分かりにくい。人生の転換点では一度立ち止まって、来た道を振り返る必要がある。国もそうだ。
新年を迎えて過去5年間を考えてみる。2016年1月の時点で5年先の韓国社会にどんなことが起きているのか、果たして誰が推察できただろうか。予想もしていなかったことがあまりにも多く発生した。各個人の喜怒哀楽は異なるが、多くの国民がこの5年間、困難を経験し、不安でストレスがたまった。国全体でみれば、ほとんど下り坂を歩んだ。韓国社会は険しく不安定だった。
過去5年間、政治変革は激しかった。2016年12月に朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案が国会で可決された。ろうそく集会が続き、翌年5月には文在寅(ムン・ジェイン)大統領が当選した。積弊清算を掲げた現政権の執権以降、2人の元大統領が監獄に行った。昨年の総選挙で与党が絶対多数を獲得し、立法独走をしながら政治の葛藤は深まった。「検察改革」という名分で進行された法務部長官と検察総長の対立は多くの国民を疲れさせた。北朝鮮との関係はジェットコースターのようだった。2018年には南北・米朝首脳会談で改善の兆しが見えたが、その後は悪化し、北朝鮮は昨年6月に開城(ケソン)南北連絡事務所を爆破した。一時80%を超えた大統領の支持率も30%台に落ちた。