【時論】北朝鮮の第8回党大会と「衝撃的な実際行動」シナリオ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.06 14:58
新年初日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長はすべての住民に「親筆年賀状」を送った。昨年に続いて今年も「新年の辞」を省略し、第8回党大会の結果報告がその代わりとなる。北朝鮮内部が極度の危機状況であるだけに、最高尊厳の責任よりも党的な責任であることを見せようとする統治行為だ。
金正恩委員長は2019年2月の「ハノイノーディール」の影響で、同年12月に開催した第7期第5回全員会議で「米国が朝米対話を不純な目的に悪用することは許さない。今まで我々の人民が受けた苦痛と抑制された発展の代償をすべて受け取るための『衝撃的な実際行動』に移る」と宣言した。しかし昨年は新型コロナのパンデミックと経済危機のため米国に向けて衝撃的な実際行動を見せる余力がなかった。その代わりに南側に向けて、関係のない南北共同連絡事務所を爆破することで衝撃的な実際行動を見せた。