政治的な目的を前に出した南北協力に警戒すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.06 14:00
バイデン新米大統領時代を迎え、韓国の外交・安全保障政策は4つのことを考慮する必要がある。1つ目、相互主義に立脚した対北朝鮮政策の見直しだ。過去の南北協力は政治的な目的が先立っていなかったか、見せるための提案ではなかったかを省察しなければいけない。その間、我々は南北協力を民族同質性の回復と人道主義的な支援を前に出して進めた。半面、北朝鮮は体制の保障を優先しながら強い自尊心を表している。一時的・人道主義的な支援よりは国家間の正常な協力関係を好む。したがって相互主義原則に基づいた共同目標達成という本質的な接近が求められる。北朝鮮の機嫌取り、一方的な支援、成果への焦りは逆効果をもたらすだけだ。西ドイツが相互主義の原則に基づき、東ドイツの自尊心を守りながら体制の変化を誘導した知恵を参考にする必要がある。
2つ目、米中間の選択の圧力に備えなければいけない。バイデン氏は民主主義首脳会談を通じて米国中心の同盟連帯を構築すると強調している。中国も周辺国の連帯に注力している。韓国はいずれ選択の圧力に直面するだろう。主導的に対外政策を実現するためには、米中対決の本質を理解しなければいけない。米中の対決は覇権競争で今後30年以上続く見通しだ。これを考慮して米中対立に対応するTF(タスクフォース)チームを稼働するのがよい。米中対決の影響分析、対応原則、戦略的価値向上案などを含む国家未来戦略を樹立する必要がある。