韓国に凍結されているイランの70億ドル…互いに「人質劇」主張する理由は
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.06 09:46
韓国都市銀行に凍結されている原油輸出代金を使ってイランが新型コロナウイルス(新型肺炎)ワクチンを購入する案をめぐり両国が協議中だ。米国が最近、新型コロナワクチンの購入をイラン制裁措置の例外理由として認定する特別承認を決め、このような案が浮上した。
外交部当局者は5日、「イランはコバックス・ファシリティ(COVAX facility)に凍結されている資金を納付してワクチンを確保すると話し、これに対して米財務省から特別承認を受けた」と話した。コバックス・ファシリティは世界保健機関(WHO)が主導する新型コロナウイルスワクチンの共同購入および配分のための国際プロジェクトだ。事前入金すればその後開発が完了するワクチンの供給を受けることができる。米国が2018年核合意を離脱し、イラン制裁に入ったことにより、韓国のIBK企業銀行・ウリィ銀行などに凍結されているイランの石油輸出代金は70億ドル(約7186億円)に達する。イランはこのお金をワクチンの代金としてコバックス・ファシリティ側に入金するよう韓国政府に要請し、これに対して政府は米国財務省との協議を通じて特別承認を受けたという。