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韓国に上陸した南アフリカ発変異型ウイルス…「ワクチン効かない場合も」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.05 16:05
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南アフリカ共和国政府が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の変異型ウイルスに対する「ワクチン耐性」可能性をめぐり緊急実験に動いた。南アフリカより先に変異型ウイルスが発生した英国で、南アフリカ発変異型には従来のワクチンが効かない可能性があるという指摘が出てきながらだ。



 
南アフリカ感染病専門家のリチャード・レセルス博士は4日(現地時間)、AP通信に対して「(ウイルスの)変異型をテストするために研究所で緊急の実験を行っている」とし「これは現在、われわれが直面した最も緊急な問題」と明らかにした。南アフリカ政府は変異型ウイルスを新型コロナ抗体保有者やワクチン接種者の血液に対して検査を行う実験を通じ、従来のワクチンの効果を判別する計画だ。

今回の緊急実験は英国保健省マット・ハンコック長官が4日(現地時間)、BBCとのインタビューで言及したことから始まった。ハンコック長官は「南アフリカで始まった変異型ウイルスは英国の新しいウイルスよりもはるかに大きな問題」とし「非常に心配だ」と話した。この日、ハンコック長官は具体的な理由を説明してはいなかったが、前日、英国内の専門家の間ではワクチン耐性の可能性に対して懸念が提起された。英国政府のワクチンタスクフォース(TF)チーム所属のジョン・ベル博士は「現在開発されたワクチンは英国発変異型には効果を発揮するとみられるが、南アフリカ変異型に対しては分からない。大きな疑問がある」と明らかにした。ウイルスに抗体が結合する部分に変異が現れ、ワクチンが効果を発揮するのかどうかが明確ではないという意味だ。

変異型ウイルスは従来のウイルスに比べて感染力が高く、ワクチンに耐性が現れた場合、急速に拡大する可能性がある。英国発変異型ウイルス(B.1.1.7)と南アフリカ発変異型ウイルス(501.V2)はどちらも従来のウイルスに比べて1.5~1.7倍以上も高い感染力がある。昨年9月初めて出現した英国発変異型ウイルスはすでに全世界33カ国に広まり、最近ロンドンとその近隣の感染者の60%が変異型ウイルスに感染したという報告が出てきている。先月からコロナ第2波に見舞われている南アフリカでは累積感染者が110万人を超え、昨年7月末の第1波の時と比べて死亡者と感染者が増えている。

◆韓国への初流入確認…防疫失敗時には急速に拡大する可能性も

問題はこのような変異型ウイルスがやっと700人台に減少した韓国内の防疫状況にも影響を及ぼしかねないということだ。3日、中央防疫対策本部は「現在まで国内では英国発変異型ウイルス9件と南アフリカ発変異型ウイルス1件など変異型コロナウイルス感染事例が合計10件確認された」と明らかにした。アラブ首長国連邦を経由して仁川(インチョン)空港から入国した南アフリカ発変異型ウイルス感染者の地域社会接触はなかった政府側は説明しているが、南アフリカ発変異型ウイルスの初めての国内流入事例が確認された。

ただし、ワクチン専門家は従来のワクチンが変異型ウイルスに適用されなくても12カ月以内に新しいワクチンを作ることができると説明した。ベル博士は「変異型がワクチンの効能を完全に無力化するわけではなく、残留効果があるものとみられる」とし「(ワクチンに)たとえ効果がなくても再開発できるだろう」と話した。ドイツ・ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)は米国製薬業者ファイザーと共同開発した新型コロナウイルスワクチンが「変異型にも予防効果を発揮するものとみられる」とし「もしワクチンが変異型に効果がなくても6週間以内にこれに対応するワクチンを新たに作ることができる」と明らかにした。

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    2021.01.05 16:05
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    韓国で新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)新規感染者が715人増加した5日、大田(テジョン)のある保健所に用意された新型コロナ選別診療所で医療スタッフが市民を検査している。キム・ソンテ記者
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