【グローバルアイ】日本から福袋が消えた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.05 10:43
いつもに増して福が必要な新年なのに、「福袋」が消えた!新年初めのデパートと商店の前に並んでいるはずの「福袋」は私が好きな風景の一つだった。何が入っているのか分からないまま買ってきて、福袋の中に入っている品物で今年一年の運勢を占う楽しさ。有名デパートの福袋には購入価格をはるかに超える品物が入っていることから、人々はこれを求めようと何時間も列に並んだりした。開店と同時に全速力で走っていって福袋の争奪戦を繰り広げる人々を見ると、普段は欲望を全く表に出さずに暮らしている日本人も「やはり同じ人間なんだ」と思い、なんとも言えない安堵を感じたものだった。
今年、日本から福袋が消えたのは、言うまでもなく新型コロナウイルス(新型肺炎)のせいだ。人々が集まることを避けるために多くの店舗が福袋を置かないか、オンライン販売に代えた。年初に覗きに行ったデパートには思ったより多くの人々が行き来していたが、以前のような活気はどこにもなかった。気のせいか、道行く人々の表情には疲労が滲んでいた。