【社説】元大統領の赦免、大乗的な決断を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.04 15:43
与党・共に民主党が3日の緊急最高委員会議で、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)両元大統領の赦免について「当事者の反省が重要だ」と立場を整理した。李洛淵(イ・ナギョン)代表が一昨日、メディアのインタビューで「適切な時期に2人の元大統領の赦免を文在寅(ムン・ジェイン)大統領に建議する」と明らかにしてから2日後の結論だ。李代表も会議後、「反省が重要だというのが党の発表にある」とし「ひとまず大法院(最高裁)の判決を待ってみる」と述べた。党員と支持者の反発が強く、ひとまず一歩退いたとみられる。元大統領に対する赦免が持つ政治的揮発性がどれほどかを表す場面だ。
李代表が今回の提案について「国民統合のために」と説明したが、これをそのまま信じるのは’難しい。これまで与党が冷笑的な態度を堅持してきたからだ。さらに朴前大統領の場合、再上告審の宣告(14日)も出ていない。李代表の突出的な提案について、青瓦台は「議論するのは可能」と以前より柔軟な対応を見せた。民心管理レベルで政権首脳部の事前の議論があったのではとみられる背景だ。4月のソウル・釜山(プサン)市長補欠選挙を控え、文大統領の国政遂行に対する否定的な評価が60%台に高まるなど、与党が苦戦している局面だ。元大統領に対する謝罪めぐり国民の力に内紛に生じたのを念頭に置いているという分析もある。