韓国野党議員「通貨スワップのように米国とワクチンスワップ結ぼう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.30 18:03
新型コロナウイルスワクチン確保をめぐる議論の中で、野党「国民の力」が「韓米同盟を活用してワクチンの早期供給を受けなければならない」という声を出している。いわゆる韓米「ワクチンスワップ」を締結しようということだが、米国政府と交渉を行い、1月中にワクチンの緊急支援を受けた後、韓国でワクチンを委託生産して返そうという主張だ。2008年の金融危機当時に結ばれた韓米通貨スワップから取ってきた言葉だ。
29日に青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)が「文在寅(ムン・ジェイン)大統領とモデルナのステファン・バンセル代表が電話で会談し2000万人分のワクチンを4-6月期に繰り上げて供給することで合意した」と発表すると、「国民の力」からは「製薬会社との個別交渉だけでは物量確保に限界がある。ワクチンスワップが答」(30日、朱豪英院内代表)という反応が出てきた。
チェ・ヒョンドゥ院内報道官もこの日論評で「自画自賛と誤った判断の中でワクチン確保と接種時期が世界の主要国に比べて遅れた。われわれの提案の通りに友邦とのワクチンスワップに乗り出さなければならない」と明らかにした。「国民の力」の金成願(キム・ソンウォン)院内首席副代表はこの日午前、国会議案課に1月6日にワクチン関連の本会議を招集しようという緊急懸案質問要求書を提出した。「国民の力」は来週初めに鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長、新たに任命された権徳チョル(クォン・ドクチョル)保健福祉部長官にワクチンスワップを促す要請文を送る予定という。