秋美愛（チュ・ミエ）法務部長官が３０日、尹錫悦（ユン・ソクヨル）検察総長懲戒執行停止から６日目に「国民に大きな混乱を招き、本当に申し訳なく思う」と述べながらも、裁判所の手続き的欠陥の指摘は受け入れがたいと明らかにした。裁判所が尹錫悦検察総長懲戒執行停止決定を出した後、秋長官が初めて表した公式立場だ。

秋長官はこの日、立場を表明し、謝罪の意をこのように伝えた。ただ、秋長官は裁判所の決定は受け入れがたいという点を明確にした。

秋長官は「裁判所は『裁判部の分析文書に関し、捜査情報を担当する部署が裁判官情報を整理して文書化するのは悪用される危険性があるという点と、今後こうした文書が作成されてはいけない』という点、『チャンネルＡ事件監察妨害は懲戒事由と認められる』という点を明確にし、チャンネルＡ事件捜査妨害も追加の審理が必要であることを指摘した」と明らかにした。

続いて「裁判所は懲戒事由に関連する重要な部分の実体関係を認めながらも、実務と解釈に論争がある手続き的欠陥を根拠に執行停止を引用した」とし「それも法理的に納得しがたい論理を出し、法務部としては受け入れにくい点がある」と強調した。

しかし秋長官は上訴審を放棄し、今後、本案訴訟で争うと明らかにした。秋長官は「ただ、上訴審を通じて即時是正を求める過程での混乱と国論分裂の懸念などを考慮し、今後、本案訴訟で正すために最善を尽くすことが責任のある姿勢だと判断した」と伝えた。