BTS・抗米援朝・キムチ論争…的外れな愛国主義に振り回された韓中関係
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.30 11:11
THAAD(高高度ミサイル防衛体系)の傷がまだ完全に癒えていない韓中関係が今年再び分岐に立った。韓国は、米中葛藤の深まりを受けて、中国の存在をアピールしようとする中国当局とネットユーザーの的外れな愛国主義が歴史・文化などに投影される恣意的な中国の素顔を再び目撃したためだ。
韓流アイコンであるBTS(防弾少年団)は中国ネットユーザーから「中国の自尊心」に触れたという理由で攻撃を受けた。中国を名指ししたわけでもなく、いわゆる「核心利益」(core interest)問題でもなかったが、とんでもなく歪んだ集団の力の標的になった。また、われわれ民族の最大の悲劇である韓国戦争(朝鮮戦争)を「北朝鮮を助けて米国と対決した」抗米援朝戦争だとし、戦争の最大被害者である韓国は軽視するという歴史認識を見せた。続く韓服元祖論争やキムチ標準論争からも分かるように、中国はソフトパワーの欠如を歴史・文化簒奪(さんだつ)と力で埋めようする試みを継続している。