韓国、「8月と違う」…社会的距離確保引き上げ3週目でも効果ない理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.27 09:23
社会的距離確保が引き上げられて3週目となるが新型コロナウイルス患者が1000人台前後で維持され感染拡大傾向は相変わらずだ。当局は累積した無症状感染者が多い上に季節的要因がウイルス感染拡大に有利な環境を作り社会距離確保の効果が限定的だと分析した。
26日の疾病管理庁中央防疫対策本部によると、20日から26日までの1週間の全国の1日平均感染者は1017人だ。全国で社会的距離確保3段階の基準となる1日平均800~1000人を超えた。中央防疫対策本部長を務める疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は会見で、「新型コロナウイルスの感染拡大傾向が鈍化せずに維持されている。疑われる患者に対する検査の陽性率も2%を超えており首都圏を中心に市中感染の危険がとても大きくなっている」と話した。
全国と首都圏の距離確保段階を8日に2段階と2.5段階に引き上げて3週目となるが感染拡大傾向はなかなか鈍化せずにいる。通常10~14日後には距離確保の効果が現れ始める。これと関連して鄭銀敬庁長は「季節的要因もあり匿名検査の陽性率で見るように累積していた軽症・無症状感染による市中感染が広範囲に広まっている状況」と話した。韓国政府が14日からソウルと京畿道(キョンギド)、仁川(インチョン)の首都圏150カ所に臨時選別検査所を設置して検査した結果、現在まで1140人の隠れた感染者を見つけ出した。検査比の感染者の割合は0.26%程度だ。日常空間のあちこちにすでにウイルスが広く拡散しているという話だ。