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コロナ新規感染者1241人でも韓国政府が「前向き」と話す理由

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.26 09:09
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韓国国内の新型コロナ新規感染者数が25日、1241人と過去最多になった中、防疫当局が「今まで急激な増加傾向を抑えて1000人台内に維持しているのは前向きだ」という分析を出した。

中央事故収拾本部のユン・テホ防疫総括班長はこの日の記者会見で、「今日は全国1200人台、首都圏800人台と、過去最多となった。首都圏以外の非首都圏地域も患者が増えていて300人台の患者が発生している」と明らかにした。続いてユン班長は「今まで急激な増加傾向を抑えて1000人台内に維持しているのは前向きだ」とし「しかし確実な減少傾向が表れないのもやはり限界点と指摘することができる」と評価した。

 
ユン班長は新規感染者数が過去最多となった背景について「今日の感染者数が急増した最も大きな理由は、ソウル東部拘置所の2次全数検査の結果、288人の感染者が確認されたため」とし「そのほかの地域的な感染事例は最近の傾向から大きく抜け出さない状況であり、1000人水準で維持されている」と説明した。新規感染者数が多いのは事実だが、東部拘置所の集団感染を除けば、地域社会の感染規模は最近の数日間と似た水準で維持されているということだ。

ユン班長は最近1週間の一日平均新規感染者数が1000人を超えたことについて「一時的な現象である可能性の方が少し高いのではないかと判断している」とし「1週間の一日平均が1000人を超えたのは(拘置所の)集団感染が確認されたからだ。ソウル東部拘置所はすでに防疫網内で管理されていて、地域社会に追加で伝播することはないはず」と伝えた。

また「政府はこうした拡大傾向を確実に反転させるため、1月3日まで特別防疫期間を定めて総力を挙げている。大変なことだが、今から1週間ほどの期間が非常に重要な瞬間だと判断している。国民が年末年始の特別防疫期間に集まりや移動を控え、防疫守則を徹底的に守れば、来年年初からは反転すると予想する」と強調した。

政府は社会的距離を3段階に引き上げるかどうかについて、日曜日に関係部処・自治体と議論する計画だ。しかし特別防疫期間には距離段階の引き上げなしにひとまず状況の推移を眺めると予想される。

一日の新規感染者数では3段階に引き上げる基準を満たしたという指摘について、中央事故収拾本部のソン・ヨンレ戦略企画班長は「今は1000人前後で新規感染者数が続いている。この推移がどうなるかを見守るのが最も重要な判断基準一つ」と述べた。続いて「2番目に、疫学調査と追跡、そして隔離を通じた防疫的対応力量と患者を安定的に治療施設に入れて診療する医療的力量がこれ(患者発生様相)についていけるかの問題が非常に重要だ」と話した。

ソン班長は「感染を統制する力は維持されていて、医療的力量も病床の余力を確保し、治療が安定的に提供されるよう現在維持していると判断する」と伝えた。新規感染者数が1000人を超える状況が続いても、防疫力量と医療力量がついていけば3段階に引き上げないという説明だ。

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