新型インフル時に海外回ってワクチン「もの乞い」…韓国政府、白書出すも「学習していない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.25 16:04
韓国政府が24日、ヤンセン・ファイザーと新型コロナワクチンの契約を交わしたと発表したが、「来年11月以前に接種完了」という目標を達成できるのかについては依然として不透明なままだ。戦略の不在が生んだみじめな結果だ。ワクチンの確保失敗は2009年に世界を強打した新型インフルエンザのパンデミックを十分学習できていなかったためだという指摘が出ている。
新型インフルエンザは2009年4月に発生し、ワクチンと治療剤の重要性が浮上した。保健福祉部が発刊した新型インフルエンザ対応白書によると、「事前購入や長期購入契約制度が不備で、初期ワクチン物量確保に困難を経験した」と記されている。今回の新型コロナとそっくりだ。2009年6月末基準、ドイツ・オランダ・オーストリア・英国などは人口の100%が接種できるワクチン物量を事前に確保した。韓国は2.7%だった。多国籍ワクチン企業バクスターは7月末にワクチンを初生産し、中国は自国企業であるシノバックが製造したワクチンを9月に承認した。米国・欧州連合(EU)もGSK・ノバティスなどのワクチンを承認した。