【コラム】2020年、その「回復できない損害」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.24 11:33
新型コロナウイルスは威力的で、さらに強力になっている。2020年、全国民が憂鬱感に陥った。そんな国民を法曹界はさらに疲れさせた。その頂点に(辞意を表明した)秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官と(懲戒を受けた)尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長の戦いがある。今年初めにチョ・グク元長官から交替した秋長官は数回の指揮権行使に続き史上初の検事総長懲戒を敢行する。尹総長は名誉回復に向け訴訟戦に出た。核心争点は「停職2カ月」が「回復できない損害」なのかだ。尹総長側は検察の政治的中立性と独立性、法治主義に深刻な毀損があると主張する。
しかし法律的な是々非々を離れてこの状況そのものが持つ回復できない被害の要諦は別のところにあるとみる。まさに私たちが日常生活で正しいと信じてきた常識の破壊だ。単に尹総長の懲戒だけでなく2020年の年間を通じて私たちは常識を否定する非道さを目撃しなければならなかった。