ワクチン確保が急がれるが…韓国政府「1、2カ月間の観察機会ができて幸い」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.24 10:13
新型コロナウイルス感染症のワクチンを確保できなかったという批判が続く中、韓国政府が「新型コロナワクチンを世界で最初に接種する状況はできる限り避けるべきだ」と主張した。これは文在寅(ムン・ジェイン)大統領の前日の発言(「我々は特に遅くない時期に接種できる」)と軌を一にする。これに対し感染病専門家らはワクチン確保に全力を注いでも足りない状況で「ワクチンをゆっくりと接種すべき」という主張はあまりにも安易だと批判した。
中央事故収拾本部のソン・ヨンレ戦略企画班長(保健福祉部報道官)は23日の定例記者会見で「最近、ワクチンを世界で最初に接種しなければいけないような、1位競争をするような社会の雰囲気が形成されているが、防疫当局として深い憂慮を表す」と述べた。続いて「ワクチンは開発の過程がかなり短縮されたが、安全性の問題は国民のために逃せない重要な部分」とし「ワクチンを世界で最初に接種するという状況はできるだけ避けるべきであり、先に接種する国で発生する問題を1、2カ月ほど観察する機会を持つことができるのは本当に幸いだと考える」と話した。また、米国と英国のパンデミック状況に言及し「これらの国をモデルにするのはやや不適切であり、世界で1、2番目にワクチンを接種する国になる理由はない」とも話した。