文在寅大統領vs尹錫悦検察総長…憲政史上初の戦い開始
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.17 08:26
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が16日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の2カ月停職懲戒案を裁可した。法務部の検事懲戒委員会が憲政史上初めて検察総長に対する懲戒を決定してから14時間20分後だ。その2時間10分後、尹総長に「17日0時から2カ月間職務が停止される」という命令書が伝えられた。尹総長が2013年、国家情報院の大統領選挙介入疑惑を捜査する過程で抗命論議を呼んで懲戒(停職1カ月)を受けた当時は13日かかった。
今回は速戦即決だ。短く見れば先月24日に秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官が尹総長の職務排除を発表して以来、長く見れば昨年末「チョ・グク前法務部長官局面」以来続いてきた与党と尹総長の「対立」を終わらせ、次の段階(高位公職者犯罪捜査処発足)に進もうという意図も見える。しかし「憲政史上初」が「憲政史上初」を押し出しながら混乱を深めた様相は容易に終わりそうでない。特に今までの葛藤ラインが「秋美愛(またはチョ・グク)vs尹錫悦」だったなら、文大統領の裁可で野党では「最終ドラマの主演は文大統領」(劉承ミン元議員)という声を高めている。いわゆる「文在寅vs尹錫悦」への転移だ。さらなる混乱の予告だ。