韓国与党「共に民主党」の尹美香（ユン・ミヒャン）議員が吉元玉（キル・ウォノク）さんの誕生日を祝うために「ワイン会食」を行ったと釈明する中で、吉さん側が「尹議員側からいかなる連絡ももらっていない」との立場を明らかにした。

吉さんと一緒に生活している家族のＡさんは１４日、朝鮮日報の電話取材に対して「吉さん誕生日を前後して（尹議員から）連絡をもらったことはない」と話した。

認知症を患う吉さんは、６月に慰安婦支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」（正義連）麻浦（マポ）憩いの場を離れて養子夫婦が運営する仁川（インチョン）のある教会に移動して生活している。

これに先立ち尹議員は今月７日、インスタグラムに知人と共に食事をしている写真を掲載し、新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）事態の最中に浅はかな行動を取ったという非難を受けた。

これについて尹議員は吉さんの９４歳の誕生日祝いの集りだと釈明したが、１９２８年生まれの吉さんの実際の年齢は９２歳であることが分かり、非難世論が激しくなった。

野党議員は「吉おばあさんの年齢を間違ったことは言うまでもなく、誕生日の当事者もいないのに他の人々だけで集まって祝う場合もあるのか」と猛非難した。

民主党内でも不適切だったという指摘が出た。洪翼杓（ホン・イクピョ）議員は「国会議員であれ誰であれ、特に率先垂範すべきすべての人は、できるだけ集まりを自粛する必要があると考える」とし「さらにそれをＳＮＳに載せたのは適切でなかった」と明らかにした。