世界3大映画祭で受賞のキム・ギドク監督、コロナで死去 ラトビアで
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.12.12 10:05
海外滞在中だった映画監督のキム・ギドク氏が11日(現地時間)、ラトビア現地の病院で新型コロナウイルス感染症のため死去したと、タス通信が地域メディア「デルフィ(Delfi)」を引用して報じた。59歳だった。
報道によると、キム氏は先月20日にラトビアに到着したが、今月5日から連絡が途絶え、同僚が現地の病院を探して確認したという。キム監督はラトビア北部の休養都市ユルマラに邸宅を購入し、ラトビアの永住権を取得する計画だったと、デルフィは伝えた。
ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が昨年のカンヌ映画祭で作品賞(パルム・ドール)を受賞するまで、キム監督が『嘆きのピエタ』で2012年のベネチア映画祭の作品賞(金獅子賞)を受賞したのが韓国映画界では最も大きなトロフィーだった。これを受け、同年は銀冠文化勲章も受章した。これに先立ち2004年に『サマリア』でベルリン映画祭の監督賞(銀熊賞)を、同年『うつせみ』でベネチア映画祭の監督賞(銀獅子賞)を、2011年のカンヌ映画祭では『アリラン』で「ある視点賞」を受賞した。