世界地方空港評価1位の日本中部空港…トヨタ出身社長が建設費20%削減(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.11 14:56
中部空港は日本初の民間主導空港でもある。会社法の適用を受ける中部国際空港株式会社が98年に設立され、空港を建設し、所有・運営している。出資比率は民間50%、政府40%、自治体10%だ。初代社長はトヨタ英国法人社長だった平野幸久氏だ。
生産部門の技術者だった平野氏は、当初の空港建設総事業費が7680億円だったにもかかわらず、5950億円で完工した。当時、運輸省事務次官が「7680億円で空港を建設しても革命的」と話していた事業費を20%以上も削減した。トヨタ方式の徹底的なコスト削減が威力を発揮したのだ。予算をまるごと使う公共事業の常識が、中部空港の建設で崩れた。中部空港はテーマパーク型商業施設など航空以外の売上高が2017-18年に全体の半分を超えた。会社は2017年に出した「ビジョン2027」で、空港運営会社から空港活用会社に生まれ変わると明らかにした。中部空港社長は5代目で、すべてトヨタ出身者だ。中部空港の競争力は民間が及ぼした影響を無視できない。