韓国首都圏の重症患者病床12個だけ、ソウル「コンテナ病床」を緊急設置(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.09 09:03
先月23日、80代女性Aさんが新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に感染してソウル市内のある公共病院に入院した。持病で高血圧を病んでいるうえにリウマチ性疾患で薬を長期服用していたAさんは入院10日ぶりに人工呼吸器が必要な状況に急速に悪化した。だが、該当病院は重症度の高いAさんを治療する余力がなかった。結局、5日国立中央医療院に急いで患者を転院する他の病院を探してほしいと求めた。
国立中央医療院(以下、医療院)のコ・ウンシル中央応急医療状況室長(救急医学科専門医)は8日「当時ソウル医療機関7カ所に重症患者が使用可能な病床があることが確認されて転院を依頼した。だが、全部患者を受け入れることはできない状況だという回答が戻ってきた」と話した。「海外から入国する重症患者を受けることにして病床を提供することが難しい」「人工呼吸器が足りない」「重症患者の面倒を見る人材が足りない」などの理由からだ。