【コラム】米中競争の中で韓国が生き残る方法(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.08 12:28
2003年に東南アジア諸国連合(ASEAN)+3(韓日中)外相会議に参加した。当時さまざまな懸案があったが、17年が過ぎたいまでも記憶に残っていることがある。シンガポールのジャヤクマール外相の目立つ役割だった。当時9年にわたり外相を務めていた彼は都市国家シンガポールの代表で、ASEAN10カ国の議長役をしていた。彼は会議中の休憩時間に少し話そうと私を招いた。会議場の窓際に立って15分ほど話した。要点は中国と日本はASEANに積極的な関心を持ち互いに競争的に進出しているが韓国はまったく見えないのはどうなっているのかということだった。耳を傾けるべきメッセージだと思った。帰国後大統領に韓国・シンガポール自由貿易協定(FTA)交渉を急いで締結し、ASEANに積極的に進出した方が良いと建議した。韓国の本格的なASEAN進出の出発点になったようだ。
私たちは国力の大きさを強く意識する。小国意識・被害意識に捕われ、大国の争いでとばっちりを受けると嘆く。世界10位の経済力を持ついまでもそうだ。もちろん国力は重要だ。しかし力は使い方次第だ。大国だがその力を間違って使って衰亡し、小国だが小さい力よりはるかに大きな役割をする国もある。
◇すべての国を友人にするシンガポール