【グローバルアイ】キムチを「韓国泡菜」という中国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.04 10:10
キムチ宗主国論争は韓国の判定勝ちで終わった雰囲気だ。だが、論争過程を復碁してみる必要がある。示唆する点が少なくないように思えるためだ。
このことが知らされる発端となったのは、中国民族主義志向メディア「環球時報」の報道だ。ところがさらに踏み込んでみると中国市場官報がこれよりも3日前に発表した。この部分を指摘したのは、中国メディアが書いた記事だとして片付けられない点のためだ。この機関紙は中国政府部署である市場監督管理総局が発行している。
官報の題名は「中国泡菜(パオツァイ、中国式塩漬け野菜)国際標準制定、韓国メディア『われわれの恥辱』」だった。韓国の怒りを引用する形で、中国がキムチの国際標準を奪ったという認識を表している。環球時報は記事をそのまま使ったが、題名をさらに刺激的に変えた。「韓国メディアの爆発:泡菜宗主国の屈辱」。政府機関から始まってメディアを通じて拡大する元祖論争。相手はメディアでなく中国政府に向かわなければならない。