韓国検察総長復帰「憲法精神を守るだろう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.02 07:15
尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長が1日午後5時以降職務に復帰した。先月24日、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官が「裁判所の査察」など6つの理由で懲戒請求および職務停止を命令して7日ぶりだ。尹総長が申し立てた職務停止の執行停止を裁判所が受け入れることで可能になった。秋長官の奇襲措置に対する反撃が成功し、尹総長側に力が増している。
尹総長はこの日、認容決定が下されて40分で大検察庁に出勤しながら「すべての方々に大韓民国の公職者として憲法精神と法治主義を守るために最善を尽くすことをお約束する」と話した。また「業務に早急に復帰できるように迅速な決定を下した司法府に感謝を申し上げる」ともした。尹総長は全国検察公務員にメールを送って「検察が憲法の価値と政治的中立を守って『公正かつ平等な刑事法執行』を通じて『国民の検察』になるように努力しよう」と促した。この日、尹総長が出勤する途中に置かれた花かごには「職務復帰をお祝い申し上げます。大韓民国国民一同」という文面が書かれた紙がつけられていた。
先月30日、尹総長の申請事件を審理して一日が過ぎた1日午後、ソウル行政裁判所行政第4部(裁判長チョ・ミヨン)は「職務排除命令取り消し訴訟の判決宣告後、30日までの効力停止を認める」と一部認容した。裁判所は決定文で「検察総長が法務部長官に盲従する場合、検事らの独立性と政治的中立性は維持されることはできない」として「法務部長官の検察総長に対する具体的な指揮・監督権の行使は法秩序の守護と人権保護、民主的統制という目的を達成するために必要だが最低限にとどまる必要がある」と判示した。裁判所は「少なくとも尹総長に対する職務排除は懲戒の手続きで十分に審理された後に行われるのが妥当だとみられ、それが憲法第12条が定めた適法手続きの原則に合致する」と判断した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)はこの日、関連質問に対していかなる立場も出さなかった。