超不確実性の2020年代、韓国外交の方向設定はさらに難しく
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.01 11:46
2020年代は混沌と超不確実性の大転換期だ。1990年代初めのソ連崩壊で始まった脱冷戦時代は、フランシス・フクヤマが『歴史の終わり』で指摘した自由主義国際秩序の最終勝利に見えたが、2008年の世界金融危機以降、多様な政治・経済的変化が重なり、その効用は尽きようとしている。2010年に世界2位の経済大国に浮上した中国は、第5世代の習近平国家主席の主導の下、中国の夢を掲げて攻勢的な外交・安保政策を進めている。国際秩序を主導してきた先進7カ国(G7)は相対的に衰退の道を歩んでいる。
2010年代半ば以降、世界貿易増加率は世界経済成長率を下回り、世界経済の繁栄を追求したグローバル化にブレーキがかかった。