「規模拡大できず政府支援断たれれば、韓国の航空会社の生き残りは不透明」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.01 09:54
「世界の航空産業は今後2~3年間深刻な局面を経験するだろう。世界水準の『規模の経済』を備えられなければ韓国の航空産業は競争から脱落する可能性が非常に高い」。
グローバルコンサルティング企業ベイン・アンド・カンパニーのアジア太平洋航空物流と運送分野総括を務めるアラン・シュルテ代表は11月29日、中央日報との電子メールインタビューでこのように明らかにした。タイのバンコクに駐在している彼は、「ワクチン開発など肯定的シグナルも見られるが、新型コロナウイルスの余震はかなり長引くだろう。この局面で政府支援が維持されるならば現在の状況での大韓航空とアシアナ航空とも生き残りは可能だが一部でも政府支援が減れば生き残りを壮語できない」と強調した。
その上で「規模の経済が支配する世界の航空産業の属性上、新型コロナウイルスが終息しても現在の韓国の航空会社の規模では大韓航空やアシアナ航空どちらか一方もグローバル競争力確保は難しいだろう。海運産業と似て航空産業も世界水準の『規模の経済』を備えることができなければ競争から脱落する可能性が非常に高い」と予想する。シュルテ代表は15年間にわたり世界の航空会社理事会と航空分野投資家にコンサルティングしてきた航空産業専門家だ。