<韓国検事総長職務停止一波万波>法務部所属検事らも反発
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.29 10:53
尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長の職務停止をめぐり現役検事の公開的な反発が続いている。27日午後に法務部所属の課長検事(一般庁部長)らは「秋美愛(チュ・ミエ)長官の尹検事総長の職務排除は違法・不当だ」という内容が盛り込まれた文書を持って法務部のシム・ジェチョル検察局長を訪ね抗議した。シム局長は「長官に伝える」と彼らを返した。課長以下の検事10人ほどもこの日午後にシム局長を訪ね、尹検事総長の職務排除と最高検察庁捜査情報担当官室の家宅捜索などの現状を合わせて「違法だ」と話した。この時もシム局長は「長官に伝える」と検事たちをなだめたという。それぞれの面談は激高した雰囲気の中で行われた。しかしシム局長が秋長官に彼らの声を報告するという条件で、集団行動はしないことで一段落したという。
この日も検察内部通信網には実名の意見が相次いだ。大田(テジョン)地検のイ・ボクヒョン刑事第3部長検事が「法務部長官は総長だけを通じて個別の事件に対し捜査指揮ができる。長官の意見表明と指示は結局本質が捜査指揮と違法」と主張した。清州(チョンジュ)地検のチョン・ヒドジョン刑事1部長検事もこの日検察内部網に「大検察庁(最高検)監察部が法に違反し法務部長官の指揮の下で検事総長と次長をパッシングして捜査を進めている。捜査の開始と進行がすでに検察庁法を深刻に違反した違法であり速やかに捜査を中断することを要求する」と明らかにした。
この日ソウル南部地検の一般検事と全州(チョンジュ)地検の幹部級検事らも「法務部の措置は検察の政治的中立を損ねる」として尹検事総長の職務停止が違法という意見を出した。25日の議政府(ウィジョンブ)地検から続いた検事らの団体声明は、この日仁川(インチョン)地検を最後に全国18カ所の地検がすべて出した。この日ソウル中央地検勤務の部長検事らは秋長官の尹検事総長に対する懲戒請求・職務排除命令に対し「再考してほしい」という立場を出した。