<チャイナインサイト>バイデン氏、台湾に向けた「戦略的曖昧さ」を天秤に…韓国の選択は(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.25 11:55
「戦略的曖昧さ」は台湾海峡の安定を維持してきた米国の政策基調だ。米国が有事の際に台湾を防衛すると公言すれば台湾は生存空間を拡大し、中国は反発して台湾に圧力を加える。逆に防衛しないと公言すれば結局台湾は中国の手中に入る。このジレンマを解決する案がまさに曖昧さだ。1979年1月の米中修交後、中国と台湾の両岸関係を扱う米国の政策だった。
この数年間に曖昧さから明瞭さにシフトしている。2016年に当時米国大統領当選を決めたトランプ氏は台湾民進党出身の蔡英文総統に電話をかけた。前例のなかったことだった。その後台湾関連の米国の措置は多く見られたが代表的な措置は3つあった。
最初に、両国関係の公式性向上と高官の相互訪問。アザー米保健相、クラーク国務次官が台湾を訪問し、閣僚級である台湾の陳明通大陸委員会主任が米国を訪問した。2番目に、国際社会で台湾を支援する法案(台湾旅行法、台北法案)が通過した。3番目に、台湾への兵器・装備・技術提供、そして台湾軍との合同訓練などがある。措置の土台には「中国叩き」が位置する。