中国では、トランプ大統領が戦術的難関ならば、バイデン政権は戦略的試練という認識が広がっている。中国はトランプ政権の非理性的強硬政策に対して「強大強」という全面対決を選択したとすれば、バイデン政権に対しては主戦論と主和論など多様な見方が登場して討論中だ。

最初に、積極行動論だ。米中戦略競争が本格化しながら対立が全方向的に広がるため事案別アプローチという戦術防衛戦略を捨て新たなＧ２を構築するなど根本的で戦略的対応が必要だ。ここから退く場合、ドル依存体制と米国主導のバリューチェーン体系の中で中国の危機をさらに加重するだろう。特に民族的自負心で武装したミレニアム世代を中心に強硬世論が強い。

２番目に、慎重論だ。バイデン氏は同盟と多国間を中心に対中政策を推進しようとする。しかし現実的にこれを実現するには限界が明確なため先制的に過度に対応する必要はなく戦略的柔軟性を模索する必要がある。特に大国経済の特性上、国内大循環を中心に国際大循環を結合し息をする空間を確保し、国際経済環境を変えて米国の対中政策の鋭鋒を折らなければならない。

３番目に、時期尚早論だ。新たな米中関係は冷戦の兆候があるが、中国は総合国力の限界を認識し最大限衝突を避けることを原則にしなければならない。米国の制度・イデオロギー挑戦に対抗し国内民生発展と改善に重点を置かなければならず、米中間のゲームチェンジャーに向けた実力を備えるまでは内部を整備する韜光養晦を維持しなければならない。

４番目に、中国談論建設論だ。中国は新型コロナウイルス発生地、初期対応問題、香港民主化、南シナ海問題などにより周辺国と国際社会から孤立していきつつある。このような点から「米国が叩いても中国に同情する国はない」という自省が登場した。米中関係管理など強大国中心の外交政策を展開する間に周辺地域を疎かにすることにより友軍を確保するのに失敗した。こうした点から周辺地域に対する魅力攻勢を強化しなければならない。