アストラゼネカのワクチンも治験第III相に成功…韓国SKと委託生産契約
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.24 08:25
多国籍製薬会社アストラゼネカと英国オックスフォード大学が共同開発中の新型コロナウイルス(新型肺炎)ワクチンが治験第III相の中間結果で投薬方式により最大90%の免疫効果を示したとBBCなどが23日(現地時間)、報じた。平均免疫効果は70%だ。
BBCの報道とオックスフォード大学の発表によると、約2万4000人を対象に実施した治験第III相で、131人の新型コロナ感染者が出てきたがこのうちワクチンの2度の投与を受けても新型コロナで陽性になった被実験者は30人であることが分かった。残りの101人の感染者は偽薬を投与された被実験者だった。また、このワクチンは2回の接種が必要だが、2回の接種ともに高容量を投与する方式には62%の免疫効果を示したが、半分の容量を投与した後に高容量を投与した方式では90%まで免疫効果が上がった。平均70%効果はこの2つの方式を総合した数値だ。
アストラゼネカワクチンの最大の強みは価格と実用性だ。ファイザーワクチンとモデルナワクチンはそれぞれ零下75度と零下20度で保管しなければならないが、アストラゼネカワクチンは一般の冷蔵庫温度である2~8度でも保存と流通が可能なためだ。また、アストラゼネカワクチンは1回の投薬分基準として4ドル(約418円)の策定を目指しており、最大37ドル(約3866円)のモデルナワクチンの約10分の1の価格となっている。