アシアナ航空買収防げ…ナッツ姫の3者連合、実弾確保に乗り出す
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.23 08:57
大韓航空によるアシアナ航空買収は出発からいばらの道だ。韓進KALの経営権をめぐり趙源泰(チョ・ウォンテ)韓進グループ会長と対立する、趙顕娥(チョ・ヒョナ)、KCGI、半島建設の「3者連合」は韓進KAL株式の追加確保に向けた現金調達に出た。KCGIは産業銀行による韓進KAL株式取得計画を防いでほしいという仮処分申請も裁判所に出した。
22日の金融監督院電子公示システムによると、KCGIの従属会社であるグレースホールディングスは12日にメリッツ証券から韓進KAL株式550万株を担保に1300億ウォンを借り入れたとこのほど公示した。代わりに既に貯蓄銀行など金融会社10社ほどから380万株を担保に710億ウォンを借り入れた契約は解約した。追加で確保した資金は約590億ウォンだ。KCGIは8つの従属会社を通じて韓進KAL株式の20.34%(1156万5190株)を保有している。趙顕娥元大韓航空副社長も先月29~30日にウリィ銀行(30万株)と韓国キャピタル(2万3000株)、想像人証券(3万株)などから韓進KAL株式を担保に貸付を受けた。
KCGI関係者は「韓進KALが発行した新株引受権に備え有償増資などで会社に資金を入れる状況が生じることもあり現金をあらかじめ用意したもの」と話した。新株引受権はあらかじめ決めた価格で発行会社の株式を買うことができる権利を投資家に付与した証券だ。韓国取引所に上場された韓進KAL新株引受権(韓進KAL3WR)の価格はこの10日間で47%急落した。産業銀行が韓進グループのアシアナ航空買収を支援する計画が出てきて韓進KAL新株引受権の値打ちが落ちたとみる投資家が多くなったためだ。