2020韓国海洋水産科学技術賞大賞に輝いた「黄金ヒラメ」…世界で唯一養殖
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.19 13:08
イチョウの葉を敷き詰めたかのように養殖場のコンクリート水槽の底は一面黄色だった。ゆらめく波に養殖場の照明が映り金色に輝くようにすら感じた。時々底に張り付いていた黄色い物体がすいすいと動いた。正体は「黄金ヒラメ」だ。済州道(チェジュド)の水産種苗・養殖業者のヘヨンが育てた。黄金ヒラメは赤褐色である一般的なヒラメとは違い、つやがある濃厚な黄色だ。見かけの色が違うだけで形と大きさは一般ヒラメと同じだ。黄金ヒラメを養殖する所は世界でヘヨンだけだ。15年近い研究と努力の末に養殖に至った。今年110万ドル相当を輸出し、10日に海洋水産部が贈る「2020海洋水産科学技術賞」で大賞を受賞した。
◇日本から持ってきたヒラメの受精卵を国産化
済州島は韓国の養殖ヒラメの60%を生産する本産地だ。水温と環境が適切で1980年代半ばからヒラメの養殖を始めた。80年代後半には養殖が爆発的に増加した。これには理由がある。バナナの輸入自由化のため済州のバナナ農家が大挙してヒラメ養殖に転向したのだ(『百年食事』、チュ・チンハ)。