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【コラム】ありがとう、ジョー・バイデン氏

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.17 15:28
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韓国戦争(朝鮮戦争)が終わった翌年、私は小学校に入学しました。学校は米軍がテントを使ったので急斜面のテント教室で勉強をしました。授業が終わって家に行くためには市場通りを通り過ぎなければなりませんでした。全国からの避難民が入り乱れて一緒に暮らしたその時の釜山(プサン)はとても無秩序でした。

そんな車線表示もあるはずがない市場を通り過ぎようとしていた米軍ジープが、その前を歩いていた私を見つけることができませんでした。ジープが転倒した私をおいて過ぎ去りました。ところが私があまりにも小さかったため、幸い両側タイヤの間に倒れていました。ジープが急停車しました。米軍数人が慌てて車から降りるのを見た私はぱっと起き上がって走り始めました。頭から血を流して泣きながら走る子供と、その後ろを追う米軍の奇妙な追いかけっこでした。息を切らせて家に駆け込むと、ちょうど広場にいた祖母が驚いて私を懐に抱きました。その時に米軍が入ってきました。祖母は大きな声で米軍を問答無用で非難し始めました。韓国語で…。米軍は祖母に状況を説明しようと努めました。英語で…。それが私と米国の初めての出会いでした。

 
それから20年、放送記者になった私は米国を初めて訪問しました。その時の米国は言葉どおり自由の天地で、機会の土地でした。ニューヨーク港で真っ先に出会った自由の女神像は、移民者に「ついに豊かさの新天地に到着した」というあふれる感動を抱かせました。彼らは米国で新しい人生を切り開きました。努力さえすれば成就がついてきました。世界の人々のるつぼ。英語が下手な第1世代の献身で2世、3世はエリート世界へ次々と進出していきました。

そのような米国が変わったのは2001年9・11テロ以降です。米国本土が攻撃された途方もない事態の後、報復に出た米国はイラク戦を起こし、外国人が米国に入ること自体が難しくなりました。米国内の雰囲気も明らかに変わりました。以前の米国が消えたのです。両極化が深刻化し始め、不信が深くなりました。暴力デモが頻発する地域では家に銃器を備えつけなければ不安なほど治安も過去とは変わり果てました。

2017年1月20日、ドナルド・トランプ第45代大統領の登場はこのように変化した米国を肌で感じさせました。「米国を再び偉大に」をスローガンに掲げたトランプ大統領は米国第一主義時代を開きました。民主主義理念を守る世界警察国家・米国は消えました。代わりに防衛費を大幅に引き上げなければ軍隊を撤退させるという薄情さが同盟国を困惑させました。

私は板門店(パンムンジョム)境界線で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を待っていたトランプ大統領が「My Friend」とつぶやいた場面を忘れることができません。叔母の夫と腹違いの兄を凄惨に殺した、収容所群盗ともつかない兵営世襲王朝・北朝鮮の独裁者がどうしたら米国大統領の友人になりえるのでしょうか。

最も衝撃的だったのは新型コロナウイルス(新型肺炎)に対するトランプ大統領の対応でした。米国が世界最大の被害国になり、大統領自身が患者になる状況でも、群衆の中でそれが何だと言わんばかりにマスクを取りました。第46代米国大統領選挙が終わり、ジョー・バイデン候補が当選するのを見て、私は「同盟をお金で売らない」という彼の言葉を思い出しました。バイデン氏は退役軍人の日(Veterans Day)に韓国戦に参戦した勇士記念碑を訪れ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談で韓米同盟を再確認しました。また、大統領に就任すれば真っ先にパリ気候協定に加入するということで安心しました。今、人類の最大課題は地球温暖化の解決です。極地の氷が溶けて北極グマとペンギンが死んでいくのに、人間だけ生き残るという楽観論はありえません。炭素燃料の縮小に超強大国・米国の率先垂範は絶対的です。

トランプ大統領の不正選挙主張と不服で米国の分裂が深くなっています。しかしバイデン当選者が欧州主要国の首脳と相次いで電話会談を行い、「米国が帰ってきたというメッセージを伝えている」と明らかにしていることから、私は忘れていた過去の米国が復活していると考えています。それは世界自由陣営の指導国としての面目です。

巨人米国の真の姿が復活するのを見る感激です。

そして何よりもジョー・バイデン氏、80歳を控えて米国大統領に当選してありがとう。そろそろ隠居と思っていた多くの人々が勇気を得て、再びそろそろと広場に出るようにさせました。100歳時代、老人は美しいということを体で見せてくれてありがとう。そして妻と娘・息子に先立たれた悲しさを体験しても立ち上がったあなたの人間勝利にありがとう。

ユ・ジャヒョ/詩人

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