「90を超えても…責任を取ってください」 慰安婦被害者の李容洙さん、涙の怒号
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.12 08:23
「私にはそれほど(時間が)残されていません。時間が待ってくれるのですか、年が待ってくれるのですか。年齢が90を超えても、このように判事様の前で訴えなければなりませんか。責任を取ってください」
11日、訴訟の当事者として裁判に参加した旧日本軍「慰安婦」被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん(92)は、ソウル中央地方法院民事合議第15部(ミン・ソンチョル部長判事)に対して声を高めた。結局、涙を流しながらつらそうに大声を張り上げる李さんの脇を弁護人が支えながら法廷を出た。
李さんは自身が若かったころに台湾の慰安所で体験した苦痛を詳細に述べた。慰安所に到着した初日、軍人は李さんに刃物を振り回した。軍人の部屋に入れという命令に従わないという理由だった。許しを乞うたという李さんは、当時「お母さん」と大きく叫んだ声が、辛いときにはいまも耳に響いてきて自分を困らせると話した。