Ｒｉｉｉｄ！は韓国では「Ｓａｎｔａ　ＴＯＥＩＣ」というＡＩ基盤ＴＯＥＩＣ学習サービスとして有名だ。２０１７年に発売されたＳａｎｔａ　ＴＯＥＩＣは学生がＴＯＥＩＣの問題６つ答えるだけで実際にＴＯＥＩＣで何点を取れるのか予測して教えてくれる。累積利用者２００万人を突破した「Ｓａｎｔａ　ＴＯＥＩＣ」と「Ｓａｎｔａ公認仲介士」サービスは、ＡＩが実際の教育・学習現場に活用できるかどうかを示す模範事例に挙げられる。Ｒｉｉｉｄ！はこの技術をＳＡＴ（米国大入学修学能力試験）に適用して、ベトナム市場にも進出した。Ｒｉｉｉｄ！はこのようなＢ２Ｃサービスを運営すると同時に、教育市場を革新するＡＩ源泉技術を開発している。Ｒｉｉｉｄ！は創業後、今年まで６年間で累積８４０億ウォン（約８０億円）の投資を受けた。

－－Ｒｉｉｉｄ！　Ｌａｂｓでは正確にどのような仕事をしているのか。

「私はすべての学生のために公平な競争の場を作ろうと努力してきた。Ｒｉｉｉｄ！ではＡＩ教育ソリューションで機会を公平に与え、学生間の成功格差を減らそうとする努力をしている。私はここで最高のＡＩ人材を誘致するために大学、非営利団体などに会ってグローバルネットワークを構築している。Ｓａｎｔａ　ＴＯＥＩＣと似たようなアプリケーションを開発し、現地市場や教育企業と協力も可能になった。現在、さまざまなグローバル機構と事業協議を準備している」

－－ＡＩは教育分野を革新することができるだろうか。

「私がスタンフォード大学やダートマス大学で力を入れていた業務の一つが、低所得層の学生がもう少し学校生活によく適応し、無事に卒業することができるように助けることだった。低所得層の学生だからといって頭が良くないわけではないのに、彼らはたびたび疎外された。Ｒｉｉｉｄ！は学生たちの知識水準と固有の学習行動を評価し、理解できる膨大な教育データを保有している。ＡＩ技術が学生データを分析して点数と行動を予測し、リアルタイムで個人化された学習計画を提案することができる。ＡＩは教師が反復的な作業に消費しなければならない時間を減らすことができる。教師が個別的な教育・メンタリングにもっと多くの時間を割くことができる」

－－新型コロナウイルス（新型肺炎）以降、教育はどのように変わると予想するか。

「コロナで対面教育が難しくなるため、先生が学生の学習状態と実力を把握することがさらに難しくなった。ＳＡＴやＡＣＴなど大きな試験はほぼ中止になった。このため教育機会不均衡、学業成就停滞、学生・教師の教育方式のズレなどはさらに目立つようになった。Ｒｉｉｉｄ！が現在最も集中している『完全に個人化された教育ソリューション』領域は、今日の教育現場の問題を解決することができる。特に伝統企業がＲｉｉｉｄ！との協力に大きな期待をかけている。グローバル教育企業カプラン（Ｋａｐｌａｎ）とともにＧＭＡＴ・ＧＲＥ試験準備のためのモバイルアプリなどを開発中だ。この他にも、グローバル自動車企業と未来教育事業に対する協議を進めている」

「韓国スタートアップにグローバルＡＩ・教育専門家が集まっている」（１）