【グローバルアイ】デジタルをよろしく
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.03 10:34
先週末、地域の銭湯に行って店先の案内文を見て思わず苦笑いが浮かんでしまった。高齢者に銭湯の割引サービスをするから役場で必ず申請してほしいという内容だったが、最後の一行が圧巻だった。「持参物:身分証と印鑑」。銭湯の割引にも印鑑(はんこ)が必要だとは、いったいこの国で印鑑なしでできることはどれくらいあるのか。
印鑑が「ハードワーク」していることは、3年前に日本に到着した時、区庁で悟った。住民登録のための書類の片隅に印鑑を押す空欄が3つ並んでいた。窓口の職員が上級者に一つひとつ印鑑をすべてもらい、書類を処理してもらうまでに20分以上待った。
韓国の地域の役場では、窓口職員がクリックいくつかで転入届が完了したことと比較すると、投入される時間や人材の面で効率性が天地の差だった。さらに最近は、韓国では自宅でもインターネットで転入・転出の申告ができるようになったので、行政の効率性だけおいてみれば日本は後進国に属する。