「完成品の代わりに部品」李在鎔サムスン副会長式中国攻略本格化
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.03 09:34
サムスンの中国市場へのアプローチ法が変わっている。一時現地1位だったスマートフォンやテレビなど完成品の販売の代わりに、シャオミ、OPPO、Vivoなど中国のスマートフォンメーカーを対象にシステム半導体事業規模を拡大している。いわゆる企業・消費者間取引(B2C)から企業間取引(B2B)中心への転換だ。サムスンの中国事業改編にはスマートフォンやテレビなど中国の消費財市場で当分以前の地位を回復しにくいという現実的判断もある。
2日の部品業界によると、サムスン電子システムLSI事業部は10日後の12日に独自開発した初の5ナノメートルチップセット「エクシノス1080」を中国・上海で公開する。アップルがiPhone12に初めて5ナノチップセット「A14バイオニック」を搭載した中で、サムスンも中国で初めて最新工程に基づいた5ナノチップセットを出すことになった。エクシノス1080は昨年10月に公開した「エクシノス990」の後続作のひとつだ。アップルやクアルコムとの性能格差を挽回するために社内にあった中央処理装置(CPU)開発チームを解散し、ARMのコーテックスの設計図通りにCPUを開発する方法を選んだ。来月公開する中国Vivoの新作スマートフォン「X60」、サムスンの中級モデル「ギャラクシーAシリーズ」2021年版に使われる。中国企業の中級スマートフォンを集中的に攻略する計画だ。