新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）防疫体系である「社会的距離の確保」が３段階から５段階に細分化する。６月２８日、社会的距離の確保を第１～３段階に整備して４カ月ぶりだ。新しい指針は民生経済を生かすために大衆利用施設の運営中断は最小化し、感染危険が高い施設や活動は規制を強化した。新型肺炎の長期化に備えてウイルスと共存する「ウイード（Ｗｉｔｈ）コロナ」を念頭に置いて作った。だが、指針があまりにも複雑で地方自治体が受け入れることが難しく、重症度の中間にあたる患者を考慮せず医療界が対応し難いという理由もあるという指摘が出る。

朴凌厚（パク・ヌンフ）中央災害安全対策本部第１次長（保健福祉部長官）は１日、中央災害対策本部の定例記者会見で「当局が管理可能な水準で新型肺炎の流行を安定的に抑制するために社会的距離の確保を改編することになった」と明らかにした。

改編の核心は「ウイードコロナ時代」に合わせた距離の確保だ。丁世均（チョン・セギュン）首相はこの日、中央災害対策本部会議での冒頭発言を通じて「今回の改編目標は持続可能な防疫体系の定着」とし「『精密防疫』とも言える」と述べた。新しい距離の確保は準備期間を考慮して７日間施行される。

今後社会的距離の確保は流行状況によって「生活防疫（第１段階）」「地域流行（第１．５～２段階）」「全国流行（第２．５～３段階）」に分かれる。各段階を引き上げる主な基準は一週間平均新規感染者数だ。これまでは２週単位で平均値を反映した。迅速な対応のために一週間単位に分けた。

生活防疫第１段階は「生活の中の距離確保」だ。一週間首都圏地域で発生した感染者が日平均１００人未満の場合だ。地域別では忠清（チュンチョン）・湖南（ホナム）・慶北（キョンブク）・慶南（キョンナム）は３０人未満、代表観光地である江原（カンウォン）・済州（チェジュ）は１０人未満だ。同じ第１段階だといっても防疫守則は完全に変わる。代表的にカラオケの場合、今後利用済みのルームはすぐに消毒が義務付けられる。その後、３０分間喚起後にお客さんを受けなければらない。第１．５段階では４平方メートル当たり１人に出入り人員を制限する。第２段階には午後９時以降の運営が中断され、第２．５～３段階は営業が禁止される。

第１段階でもクラブ・キャバクラなど居酒屋、感性酒屋（居酒屋とクラブが合わせられた形の居酒屋）、相席居酒屋など５つの遊興施設の場合「面積４平方メートル当たり１人」に人員を制限する。従来の「強化した第１段階」（１．５段階）の時に適用された基準だ。座席の間を空ける方式で現場礼拝が可能だ。

中央災害安全対策本部のソン・ヨンレ戦略企画班長はこの日、記者会見で「７日以降全国的に（新しい基準を適用するとすれば）第１段階を維持するとみられる。ただし、今後一週間感染者が急増すれば地域別に段階が引き上げられる可能性もある」と話した。

韓国、「社会的距離の確保」を細分化…感染者３００人超えると第２段階を適用する（２）