韓経:日米は都心の真ん中に企業家記念館…韓国は住宅街の隅に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.29 09:42
サムスン電子社長出身のスカイレイク・ インベストメントのチン・デジ 会長の宝物第1号は「コンピュータNeXT(ネクスト)」だった。1985年アップルから追い出されたスティーブ・ジョブズ氏が作った当時最高仕様のパソコンだ。李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン会長が1988年2台を韓国に持ち込んで1台は技術研究所に寄贈し、残りの1台は4MBのDRAM開発に成功した当時、サムスン電子のチン・デジェ理事にプレゼントとして与えた。チン会長は2015年ごろ、NeXTをサムスンに献納したが、一般人はこの製品を見ることはできない。創業者を追悼してグループの歴史が宿った物品を展示する公式「記念館」がまだないためだ。
最近、企業家に対する評価が再び行われるべきという声が高まっている。李会長の死去を基点に彼の業績と語録が広く知られ、追悼の雰囲気が広がった影響が大きい。だが、現実は容易でない。韓国のほとんどの企業は経済発展の過程で業績を残した創業者・トップのまともな記念・追慕館がない。
サムスンが代表的だ。創業者の李秉喆(イ・ビョンチョル)初代会場の雅号にちなんだ湖巌(ホアム)美術館とアートホールはあるが、企業歴史を知らせて創業者をたたえる記念館はない。2017年第一毛織の跡地に作られた大邱(テグ)創造キャンパスにサムスングループの歴史を知らせる記念館「サムスンゾーン」をオープンする計画だったが足踏み状態だ。LGは釜山蓮池洞(プサン・ヨンジドン)の旧ラクヒ化学敷地の住宅街にク・インフィ創業者をたたえるヨンアムLG記念館をたてたが、一戸建て住宅水準の素朴な規模だ。現代創業者の牙山(アサン)チョン・ジュヨン記念館は別途の建物でなく、ソウル牙山病院の中に作られた。