バラバラの管理体制下で放置されたワクチン流通…韓国疾病庁は取締権すらない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.28 08:55
先月21日、韓国でインフルエンザワクチンの常温放置事故が起こった時、疾病管理庁は京畿道金浦市(キョンギド・キンポシ)シンソン薬品物流センターの現場調査に赴いた。食品医薬品安全処(食薬処)と金浦市職員も同行した。理由は疾病庁に調査権限がないばかりか、ワクチン流通についてよく知らないからだ。疾病庁関係者は「われわれには調査権がない。保健所はワクチンのことをよく知らない。ワクチンの運送は食薬処の所管」と話した。続いて白色沈殿物ワクチン事故が発生して不安が広がると、結局大型事故が起きた。16日、仁川(インチョン)の高校生(17)がワクチン接種2日後に亡くなった後、関連の死亡届けが59人(26日集計)に急増した。
疾病庁の別の関係者は「ワクチン流通の最高専門家は食薬処」と話した。先月21日以降、インフルエンザ予防接種事業関連の公式ブリーフィングに鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長が出席し、食薬処はこれに2回同席した。朴凌厚(パク・ヌンフ)保健福祉部長官は中央事故収拾本部ブリーフィングの時、ワクチンの安全性に言及した。福祉部と食薬処は後方にいて、疾病庁がなぜこの責任を負うことになったのか。国家予防接種事業の主体という理由のためだ。