【コラム】終戦宣言と韓米同盟…「コート脱げば春が訪れるのではない」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.27 13:21
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9月22日の国連演説で「非核化の道を開くための」韓半島(朝鮮半島)終戦宣言を提案してから3週間後、韓国政府の立場が整理された。「終戦宣言と非核化が別々に進むことはできないというのは常識」ということだ。徐薫(ソ・フン)安保室長が16日、ポンペオ米国務長官に会った後にこうした立場を表した。文大統領が提示した「入口論」よりも「並行論」を強調している。ポンペオ長官も21日、同じ趣旨の立場を明らかにした。「常識」に属することをなぜ米国まで行って確認しなければならなかったのか疑問だ。将来のために確認しておく必要がある。
1つ目、大統領の提案の前に青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)と内閣で忠実な討論があったとすれば発生しないことだ。政府の意思決定過程がまともに作動しているのか疑わしい。2つ目、韓国は米国の動きについていくという印象をさらに強めた。特に「朝鮮半島の主である朝鮮人民民主主義共和国は米国だけを相手にすればよい」という北朝鮮側の論理を強めた。3つ目、韓国がこうした終戦宣言にこだわる瞬間、米国は防衛費のような問題の交渉のテコとし、北朝鮮も対南カードとして活用しようとする。このような当然のことをあえて無視した。