韓経:世界で最も過酷な韓国の相続税…「一度で60%とは」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.27 09:34
李健熙(イ・ゴンヒ)サムスングループ会長の死去をきっかけに韓国の相続税率をめぐる論争が生じている。遺族に多くの財産を譲っただけに相続税も多く出すのが当然ではないかという声が出ている。韓国の相続税の最高税率は60%だが、ベルギーの80%に比べると低いという主張も出ている。しかしベルギーでは子に相続する場合30%が適用され、家業を引き継ぐ場合は実際に負担する相続税の最高税率は3%にすぎないという事実を知る人は多くない。
米国や欧州も20世紀初めまで実際の相続税率は80%を超えていた。しかし財産を子に譲りたいというのが人間の自然な心情であり、特に家業を引き継ぐ場合は税率を引き下げるのが望ましいという経済学界の研究結果に基づき、現在では大きく低下している。米国と英国・フランス・ドイツなど欧州主要国の実際の相続税率は30-45%にすぎない。韓国は子が家業を相続する場合、実際の税率は60%にのぼる。「世界で最も過酷な相続税率が適用される国が韓国」という指摘が出る理由だ。
◆3度の相続で経営権喪失