【時視各角】文大統領が検察総長に送ったメッセージ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.26 13:51
大検察庁(最高検察庁)の国政監査で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長に痛い目に合わされた与党が尹総長を応援した市民に腹いせしている。本当にくだらない。有権者らが尹錫悦総長を応援する多くの花を送ったことをめぐり「何が何だかよく分からない人たち」「ばかばかしい」と侮辱する一方、「多くのメディアが検察をかばう」などと愚痴を並べた。与党とその追従者によって掌握された多くのメディアから支持を受けられず、当惑している印象を与える。あたかもスポーツ試合を終えた後、負けた選手が観客席に唾を吐くような態度だ。相手側を応援する観客のために負けたということなのか。そういえば実力のない選手であるほど大声で人のせいにするものだ。
共に民主党と開かれた民主党の議員が国政監査で憎まれた理由は何か。自分が助かることにしか関心がないファンド詐欺師の話を信じ、大統領が任命した検察総長の捜査指揮権を剥奪した秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官を始終一貫してかばったからだ。秋長官が決めたソウル南部地検長さえも就任3カ月で「政治が検察を覆ってしまった」として辞表を出すほど、権力が検事の捜査と起訴に深々と介入した。このようなことをしておきながら与党側の人たちは民主的な統制だと主張するから、有権者が失笑しているのだ。彼らが言う検察改革という言葉は、実際には腐敗した政権をかばい、捜査に優れている検事を追い出すというものだった。罪を犯しても処罰されない特殊階級を誕生させた。尹錫悦総長の生放送の国政監査で鹿を馬と言い、偽りを真実だと言い張り、腐敗を改革だと言うこの政権の人たちの本性が一つ一つ表れた。彼らが失敗した本当の理由だ。国政監査の視聴率は9.9%というから、どれほど多くの国民が執権勢力に失望しただろうか。