【社説】故李健熙会長の挑戦と革新を記憶する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.26 11:45
30年前、世界はサムスンを知らなかった。海外の店でサムスン電子の製品は無視されていた。片隅にホコリが被ったたまま置かれていることが多かった。そのサムスンがグローバル超一流企業に成長した。サムスンの製品とサービスはプレミアムの代名詞になった。今のサムスンをみると30年前の過去は想像できない。桑田碧海だ。誰も否定できない故李健熙サムスン会長の業績だ。
李会長は挑戦と革新のアイコンだった。「妻と子を除いてすべて変えるべき」というフランクフルト新経営宣言(1993年)を通じて、自ら「がん2期」と診断したサムスンの体質を変えた。「エニーコール」携帯電話機15万台を破壊して燃やしながら品質経営のDNAを植えつけた。未来について悩んだ末、「人材経営」「創造経営」を強調した。市場と企業生態系のトレンドを看破し、「ソフトウェアやデザインのようなソフト技術の競争力が何よりも重要だ。必死に学ぶべき」と語った。サムスンの元・現職役職員が「革新と変化の中心にいつも李会長がいた」と回顧する理由だ。