北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が中国の韓国戦争（朝鮮戦争）参戦７０周年を記念し、中国人民志願軍烈士陵を参拝した。

朝鮮中央放送・労働党の機関紙「労働新聞」は２２日、「金正恩同志が中国人民志願軍の朝鮮戦線参戦７０周年に際し、平安南道桧倉郡（ピョンアンナムド・フェチャングン）にある中国人民志願軍烈士陵園を訪れ、烈士に崇高な敬意を表した」と伝えた。

平壌（ピョンヤン）から東に９０キロ離れている平安南道桧倉郡の人民志願軍烈士陵は、韓国戦争当時、中国人民志願軍司令部があった場所だ。ここには韓国戦争中に戦死した毛沢東元主席の長男である毛岸英ら中国軍１３４人の遺骸が埋葬されている。

金委員長は毛岸英の墓を訪れて自分名義の花篭を捧げ、中朝親善の歴史性について言及した。金委員長は「中国人民志願軍将兵の赤い血はわれわれ祖国の地の至るところに染み込んでいる」とし「わが党と政府、人民は彼らの崇高な魂と高潔な犠牲精神を永遠に忘れない」と述べた。引き続き「朝中（中朝）両国軍隊と人民が運命を一つにし、生死苦楽を共にして、血で勝ち取った偉大な勝利は歳月が流れて世紀が変わった今日においても変わることなく実に巨大な意義を持つ」とした。

この日の参拝には、崔竜海（チェ・ヨンヘ）国務委員会第１副委員長、李炳鉄（イ・ビョンチョル）党中央軍事委員会副委員長、金徳訓（キム・ドクフン）内閣総理をはじめ、李善権（イ・ソングォン）外相、金明植（キム・ミョンシク）海軍司令官、キム・グァンヒョク空軍司令官、イ・ヨンチョル桧倉郡党委員長、キム・インチョル桧倉郡人民委員長などが随行した。

中国人民志願軍烈士陵には朝鮮人民軍名誉衛兵隊が整列し、金委員長が党と政府、軍部の幹部らと共に中国人民志願軍塔前に到着すると、中国と北朝鮮の国歌が演奏されたとメディアは伝えた。