【コラム】コロナ時代の憂鬱な風景
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.18 12:20
午前11時に仁川(インチョン)国際空港を離陸し、江陵(カンルン)、金海(キムヘ)、済州(チェジュ)上空を一回りした後、午後1時20分に仁川空港に着陸。24日と25日にアシアナ航空のエアバスA380旅客機を利用して実施する「目的地のない飛行」商品だ。ビジネススイート30万ウォン、ビジネスクラス25万ウォンで料金も安くない。だが予約当日に搭乗券が完売した。
アシアナ航空がこの商品を出したのは新型コロナで運航できず駐機してある航空機を活用するためだ。A380は「空の上のホテル」と呼ばれるが巨大な機体のため国内線には投じない。日本と米国、欧州などへの主要就航路線は新型コロナにより運航が大幅に減少した。アシアナ航空関係者は「航空安全法によると、操縦士が特定機種の資格を維持するには90日以内に3回以上離着陸をしなければならない。どうせ空っぽで飛ばす旅客機ならば体験商品にでも活用しようというアイデア」と話した。
この商品は簡単に利用するのが難しいビジネスクラスに乗って海外旅行気分でも味わおうとする人たちに魅力的だ。ハナツアーはここに仁川空港に近い一流ホテル1泊を含むパッケージ商品まで出した。予約待ちだけで準備した量の4倍に達する。熱い反応にアシアナ航空は第2弾として今月31日と来月1日に出発する商品を出した。