14億市場に振り回されたBTS…ロイター「中国は政治的地雷」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.14 07:59
中国国営メディアの環球時報が、「BTS(防弾少年団)の受賞所感が中国ネットユーザーの憤怒を引き起こした」とした記事をホームページから削除した。13日午前に環球時報ホームページでは前日に掲載されたこの記事が開けなくなった。リンクは残っているが記事内容は見られない状態だ。ただ環球時報の英文版のグローバルタイムズは「韓国戦争(朝鮮戦争)に言及したBTSが中国で狙撃された」という見出しで記事を維持した。環球時報の記事削除はこれに先立ち12日午後に中国外交部の趙立堅報道官が定例会見で事実上中国当局の立場を明らかにしたのに伴ったものと観測される。趙報道官は「関連報道と今回の件に対する中国ネットユーザーの反応に注目している。歴史を鏡にして未来に向かって平和を大事にしながら友好を図ることはわれわれがともに追求すべきで、ともに努力するだけの価値がある」と話した。11日と12日の2日間に中国のインターネットを熱くさせた中国人ネットユーザーのBTS攻撃は13日にはほとんど出てこなかった。
だがBTS非難はこれまで安保・外交・歴史などで中国が国際社会に自分たちの利益とルールを強要したことから一歩進み、今度は中国人の感情まで受け入れるよう要求する段階にきたことを示している。BTSが韓米同盟寄与者などに贈られるバン・フリート賞受賞の所感で「私たちは両国がともに体験した苦難の歴史と数多くの男女の犠牲を永遠に記憶するだろう」と話したことに対し中国のネットユーザーが十字砲火を加えたのは常識から外れているためだ。