【コラム】「2020年はぞっとする年」…金正恩リーダーシップに危機迫るのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.08 13:43
最近、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の顔のしわが深くなった。36歳の青年指導者とは信じられないほどだ。5日に平壌(ピョンヤン)労働党本部庁舎で政治局会議を開いた金正恩委員長の姿はこれをよく見せている。顔色が過去にないほど良くないうえ、顔をしかめる表情が国営朝鮮中央テレビでもはっきりと分かる。額の右側には新たに深いしわが刻まれた。左側で李炳哲(イ・ビョンチョル)労働党副委員長が、右側で崔竜海(チェ・ヨンヘ)最高人民会議常任委員長が緊張する姿も確認された。労働党創建75周年を控えた時点であり、意気揚々とした最高指導部の姿が演出されるものだが、内部の状況がそうではないようだ。どこで何がこじれているのだろうか。
「トランプ大統領の新型コロナ感染に最も驚いた人が平壌の金正恩委員長であるはず」。非公開の高位脱北者K氏は、金正恩委員長がトランプ米大統領に送った電報をこのように分析した。11月の米大統領選挙に影響を及ぼす可能性がある大型事件やイベントを意味する「オクトーバーサプライズ」がトランプ大統領のコロナ感染になってしまった現実に茫然自失したはずという分析も出ている。平壌とワシントンが共感したかもしれないある種の事案が水の泡になる雰囲気という側面でだ。